◆石炭の力 1◆ 電気、鉄、セメント、紙などの製造に使われています 

 わたしたちの生活のなかには、多くの石炭の力が役立っています。便利な生活に欠かすことのできない電気、その約1/4は石炭を使ってつくられています。製鉄所では、鉄鉱石を溶かして鉄を取り出す際に、石炭はなくてはならないものです。石炭火力発電所などで石炭を燃やしたあとに残る灰は、石灰石などと一緒にセメントの原料として利用され、原料を焼成してセメントを作る際にも石炭が使われます。また、紙を製造する際に必要なエネルギー源としても石炭が使われています。そのほか身近なものでは、テニスラケットや釣竿、ゴルフクラブなどに使われている炭素繊維も石炭を原料としたものがあります。

◆石炭の力 2◆ ほかの化石燃料と比較して優れたエネルギー資源

 石炭は、数億年前に湖や沼の底に積み重なった(堆積した)植物が、腐ることなく地層の中で蓄えられ、地中の熱や圧力を受けながら長い時間をかけて変化し炭素が凝縮されたものです。石炭は、米国やロシア、中国をはじめ世界各地に広く賦存しており、石油のように著しい地域的な偏りがありません。また、可採埋蔵量も他の化石燃料と比べ多いことから、供給安定性と経済性に優れたエネルギー資源となっています。それゆえ、石炭は世界における一次エネルギーの約30%を占めており、日本においてもエネルギーの安定供給を確保する上で重要なエネルギー源として位置付けられています。

◆石炭の力 3◆ きれいに(クリーン)石炭(コール)を使う技術(テク ノロジー)

 石炭は、CO2の排出量が多く、環境への影響が大きいものとばかり考えられがちですが、技術の進歩によってその概念は大きく変わってきています。現在、日本では、石炭の燃焼により排出される硫黄酸化物や窒素酸化物、ばいじん等については、技術の確立によって周辺地域の環境への影響がないレベルにまで対策がなされています。また、日本の石炭火力発電所の効率も世界トップでCO2排出量の低減が図られており、更なる高効率化技術などの開発を推進しています。将来的には、石炭ガス化技術の開発によって、石炭から水素を製造し利用する計画もあり、その過程で生成されるCO2の分離回収貯留が実用化されると、埋蔵量の豊富な石炭からCO2発生ゼロの水素をつくる道が拓かれ、未来のエネルギー社会への夢が拡がります。


クリーン・コール・デーの目的

石炭は重要なエネルギー源として、我が国をはじめ多くの国と地域で利用されてきました。特に、アジアの発展途上国を中心に、その経済発展を支えるエネルギー資源としての期待が大きく、今後もその需要が増大していくものと見込まれていますが、石炭は他のエネルギーに比べて環境汚染物質の排出量が多いことから、その利用について懸念する動きがあります。
我が国での石炭利用に際しては、環境への影響を極力低減させるための環境対策技術が既に確立されており、また二酸化炭素の排出抑制の面ではさらなる高効率化や二酸化炭素の捕集と地中固定技術の開発が行われています。このため、エネルギー基本計画における2030年のエネルギーミックスにおいて、石炭は26%程度を担うものと位置付けられています。
石炭利用における環境対策技術(クリーン・コール・テクノロジー:CCT)において我が国は世界最高レベルにあり、石炭への依存度が大きなアジアの発展途上国を中心とする海外の国々にこのCCTを普及することによって、これらの国々の経済発展と地球規模での環境改善に貢献することができると考えられます。
このような石炭利用の社会的認知と合意形成を図ることを目的に、クリーン・コール・デー(9月5日)を中心とした期間に一連の石炭広報活動をすすめます。

※「クリーン・コール・デー」9月5日(平成4年に当時の通産省が石炭の普及広報活動のために制定)


実施体制 (2017年度予定)

主催
クリーン・コール・デー実行委員会(一般社団法人日本鉄鋼連盟、一般社団法人セメント協会、 日本製紙連合会、電源開発株式会社、一般財団法人石炭エネルギーセンター(事務局))
協力
いわき市石炭・化石館、宇部市石炭記念館、大牟田市石炭産業科学館、科学技術館、
太平洋炭礦展示館、田川市石炭・歴史博物館、直方市石炭記念館、宮若市石炭記念館、夕張市石炭博物館、釧路市立博物館、三笠市立博物館
協賛
釧路市、公益社団法人化学工学会、公益社団法人日本化学会、
一般財団法人エンジニアリング協会、一般社団法人火力原子力発電技術協会、
一般社団法人新・エネルギー環境教育情報センター
一般社団法人資源・素材学会、一般社団法人日本エネルギー学会、
一般社団法人日本化学工業協会、一般社団法人日本鉄鋼協会、
日本エネルギー環境教育学会、日本化学繊維協会、日本ソーダ工業会
後援
経済産業省、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構、
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構、宇部市、Global CCS Institute
在日大使館等(アメリカ合衆国、インド、インドネシア共和国、ウクライナ、オーストラリア連邦、 カナダ、ケニア共和国、コロンビア共和国、セルビア共和国、タイ王国、大韓民国、台湾、チェコ共和国、中華人民共和国、トルコ共和国、ナイジェリア連邦共和国、フィリピン共和国、ベトナム社会主義共和国、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ボツワナ共和国、ポーランド共和国、マダガスカル共和国、マレーシア、ミャンマー連邦共和国、モザンビーク共和国、モンゴル国、ロシア連邦)

州政府日本事務所(クイーンズランド、ビクトリア、西オーストラリア、ニュー・サウス・ウェールズ、アルバータ、ブリティッシュ・コロンビア)

主な実施内容

国際会議 9月5日(火)、6日(水)
クリーン・コール・デー2017国際会議
ANAインターコンチネンタルホテル東京
9月7日(木)
クリーンコールデー2017国際会議サイトツアー
コース1 常磐共同火力勿来IGCC発電所
コース2 出光バルクターミナル・環境研究所
夏休み子ども見学会 7月31日(月)
科学技術館サイエンス友の会見学会
(電源開発株式会社磯子火力発電所)
夏休み子ども石炭実験教室 8月10日(木)、11日(金、祝)
科学技術館で開催
ご参加のお子様にはおみやげをご用意しています。
その他石炭博物館・記念館無料開放
9月2日(土)/9月3日(日)(予定)
釧路市炭鉱展示館、宇部市石炭記念館、田川市石炭・歴史博物館、直方市石炭記念館、大牟田市石炭産業科学館、宮若市石炭記念館、いわき市石炭・化石館
※例年、上記各施設には無料開放をお願いしています。その他各地の石炭博物館や記念館等でもイベントを予定しております。詳細は各施設にお問合せください。
メデイアを使用した広報
東京メトロ丸ノ内線東京駅ホームドアシートへのポスター掲示(8月23日(水)~9月5日(火)
クリーン・コール・デー2017のポスター作成、配布
ポスターを作成し、関係団体に配布予定です。
石炭広報冊子の配布
「石炭は未来のエネルギー」「クリーンに利用される石炭」を適所に
配布予定です。
インターネットによる広報
JCOALホームページに、特設バナーを開設します。また、関係機関に、バナーリンクをお願いしています。